植物の達人~植木職人~

植物の達人~植木職人~

植物の達人~植木職人~の仕事内容とは

こんにちは!
前回は植物の達人として庭師を紹介しましたが、今回はその中でも植木職人にスポットを当てて紹介していきたいと思います。

植木職人の主な仕事は庭木の剪定を行うことです。庭にある植木、公園の樹木、街路樹の剪定を行います。庭師と植木職人は区別されることもあるようですが、植木職人の仕事はときに庭師レベルのノウハウを必要とするときもあるので、庭師は植木職人を含んでいるなんて見方もあるようです。

植木職人の仕事をさらに詳しく紹介していきたいと思います。まずは先ほども出てきた剪定です。全体のバランスを考えて、むだな枝を取り除き、庭木を美しい状態に保ちます。植木職人のメインの仕事といっていいでしょう。

剪定するときは、庭全体のバランス・デザイン性、開花・結実の促進、害虫予防、日当たり、風通しなどなどさまざまな点に考慮しながら行います。そして木は成長するため、「今」きれいに仕上げるだけではなく、どう切ればどう伸びるかというような「未来」の視点で手入れをする必要があります。

剪定のほかには、除草や消毒、植栽などがあります。
除草や消毒は四季や庭のコンディションによって行われ、庭を維持するための大切な仕事です。
植栽は庭に草木を植え、生垣や目隠しなどの仕切りを作るために行います。防災面の効果も考えなくてはならないので、防犯などの知識も必要です。そのほかにも細かい仕事がたくさんあります。

植木職人に必要なこととは?

庭師にも共通することですが、植木職人になるには自然が大好きである上に体力に自信がないとやっていけないそうです。植木職人は特に脚立などを使った剪定などもあるので、高いところでの作業にも怯えることのない強い精神も必要となります。

ここまで庭師や植木職人の仕事を紹介してきたので、日本の造園の歴史についても触れていきたいと思います。
日本の造園の歴史は飛鳥時代からはじまり、京都を中心に発展をしてきました。
飛鳥時代は仏教が中心の世界だったため、庭園も仏教世界を表現したものが多かったそうです。仏教世界の中心に位置する須弥山を表現し、そのまわりを描くという形が一般的でした。その後、阿弥陀信仰が広がるにつれて、極楽浄土を表現するようになったと言います。

平安時代になると、貴族の邸宅は寝殿造という形式で造られるようになり、その寝殿造の邸宅にも庭が造られました。平安貴族の寝殿造庭園の様子はあの有名な「源氏物語」などにも描写されているそうです!

鎌倉時代では書院式庭園、室町時代では禅院式の枯山水庭園が確立されました。

安土桃山時代では、時代背景により豪華な庭園が流行りました。そして千利休によって茶室というジャンルが確立し、茶室に付属してが茶庭が設けられました。とくに飛石は、茶庭の登場によって使われはじめたものです。

江戸時代では、大名の城や屋敷に、庭園内を回遊することができる回遊式庭園が盛んに築かれました。今までの枯山水庭園や浄土庭園、茶庭などを順に回遊できるようにつくられています。

明治時代以降は、日本ならではの庭園だけでなく和洋折衷のものも増えていきました。今では、自分の好みにあわせたユニークな造園ができるようになったのですね!

このように庭の様子はその時代の宗教や文化の影響を受けながら少しずつ変わってきたのがわかります。
現在では日本庭園に興味をもつ外国人も増え、それを学びに日本に来る人も多いようです。また、盆栽や箱庭なども人気で、手軽に日本の文化を自国に持って帰れるものとして注目を集めています。

今回は植木職人を中心に庭師の仕事を紹介してみました!植木に絞ると仕事の範囲は狭まりますが、その分たくさんの考慮が必要となるみたいですね、、、また庭づくりにはたくさんの歴史があることもわかりました。

次回も植物の達人をテーマにお届けしていくのでお楽しみに!