植物の達人~プラントハンター~

植物の達人~プラントハンター~

植物の達人~プラントハンター~の仕事内容とは

植物の達人という事で、ここでは植物に携わるお仕事を紹介しています。
今回の植物の達人は「プラントハンター」です!

プラントハンタ―の歴史

みなさんプラントハンターという職業は聞いたことありますか?
プラントハンターとは、主に17世紀頃からのヨーロッパで食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物を世界中に採りに行っていたひとたちのことです。当時のヨーロッパは、園芸ブームで王や貴族、政府までもが植物と栽培に精通した者を、世界中に送っていまたそうです。

イギリスの世界的な植物園であるキュー植物園は、積極的にプラントハンターを派遣し、植物を集めたことでも有名です。プラントハンターは時には命をかけ、植物を探しに行きました。なんとペリーが黒船で来日した時も、プラントハンターが乗っていて植物を採集して帰ったなんて話もあります!

それから約400年が経った現代でもプラントハンターとして活躍している方がいるそうです!しかし現代のプラントハンターを取り巻く環境は大きく変化してきています。クライアントや植物を探す意味、環境などが変わり、昔とはまた違ったプラントハンティングが必要となっています。そして技術の発達により、持ち込みが不可能だった海外の大きな樹木も持ち運べるようにもなりました。昔のプラントハンターは食料や薬など人間の体に届くものを運ぶことが中心でしたが、今のプラントハンターは植物を通して人間の心にメッセージを運んでくれます。現代の日本のプラントハンターとしては、西畠清順さんが有名ではないでしょうか。

プラントハンターだけで生計を立てるひとは少なく、だいたいの方が造園業やイベントの作成などを手掛けています。例えば、メインとなる植物を世界中から探し出してきて、それを使ってイベントを作り上げていきます。有名なプラントハンターになると世界的な企業や貴族から依頼が来るので、そこからの収入も大きいようです。クライアントの要望に応えられるような植物が手元になかったときは、世界中に探しに行き、場合によっては輸送方法に工夫を加えながら植物を運び出します.

プラントハンターになるには何が必要?

プラントハンターは植物と旅が好きな人には魅力的な職業だと思います。自分の好きな植物を求めながら、旅をして採取できるのでおもしろい仕事ですね。命の危険を冒すことさえも「おもしろい」と思えるくらいの好奇心や行動力が必要です。チャレンジ精神のある人には向いている仕事だといえます。ときには冷静に自分を、世界を見つめなければならいので難しいです。プラントハンターになるには、特に必要な資格はありませんが、世界中をまわるので語学力は必要となってきます。

あとは植物が好きという熱意と探し出す根気も大切です。さらに植物の知識があるのは必須で、輸出入の知識やその国の植物採取に関する法についても知っておく必要があります。
プラントハンターになる近道は、弟子入りをすることでしょう。近くで学び、貪欲に情報を求め、資質を磨いていかなければなりません。

今回はプラントハンターを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ひとつひとつの依頼が規模の大きいものも多く、たくさんの人に感動を届けることができるのでやりがいは大きいと思います。そして植物が好きという気持ちがプラントハンターの原動力になっていそうです。まさに植物の達人という感じですね(笑)

もしかしたら普段見ている風景の中にもプラントハンターが採取してきた植物があるかもしれません!珍しい植物を見つけたら調べてみるといいと思います。
先ほど紹介した西畠清順さんが手掛けた庭園や植物は、日本各地にあるみたいなので、興味がある方はぜひ訪れてみてください!それでは!